羽曳野市で瓦の浮き上がった屋根の現場調査チェックポイント。
大阪府東部にある街の屋根やさん八尾店です。八尾市を中心とした柏原市・東大阪市など近隣エリアで活動させて頂いています。近隣エリアに絞っての活動は何かあった時にすぐにお伺い出来ない場合があり、逆にご迷惑が掛かるかもという思いです。しかし八尾にゆかりのある方のご実家や、八尾店を気にいって頂いている方のご依頼は無下に出来ません。その為羽曳野市や藤井寺市大阪市内なども、状況によって柔軟に対応させて頂きますので、まずは八尾店までご連絡下さい。
こちらは八尾市にお住まいで羽曳野市に賃貸で戸建て住宅をお貸ししている方からのご依頼です。2018年の台風以降に突風を伴う強風で浮き上がったそうで、現場調査をさせて頂きました。雨漏れがしたという訳ではなく、近隣の方が気付いて教えてくれたそうです。高い屋根の上は気づきにくい部分が多く、遠くから帰ってくる時など何気に気づく時があります。
その為10年を過ぎてくると、点検が必要になってきます。
ポイント①屋根に上がる
瓦を点検する為にはどこから上がるか?という事で、梯子を屋根に掛けます。屋根は基本樋が周囲についています。むやみに梯子を掛けて樋が劣化していると、樋が割れる事があります。出来るだけ瓦に掛けたり接触部分に養生したりして梯子を掛けます。
②気になっている部分の調査
今回お話をいただいた部分は南東の角の瓦です。確かにこの部分だけ浮き上がっていました。重みのある和瓦でキレイに並べられていまるので、何かが当たったのかもしれません。もしくは瓦がズレて風が入りやすくなっていたのかもしれません。
③周辺の確認
何かが当たった可能性がある時は、周辺の状況を確認します。以前台風の時に100M先の会社の看板が飛んで来て、外壁に刺さったという相談を受けた事があります。そういう状況も報告させて頂きます。今回は隣が会社の広い敷地で飛びそうな物はありませんでした。浮き上がったのは強風が瓦の下に入り込んだと考えます。
④屋根瓦全体のズレ確認
気になった部分の状況確認後は、全体の状態を確認します。屋根に上がる事がなかなかないので、この機会に他にも悪い所が無いか写真に収めて報告させて頂きます。屋根全体を見るとあまり瓦がズレている所は見当たりませんでした。
⑤鬼瓦・鬼瓦漆喰の点検
瓦屋根にとって漆喰は雨漏れしない為の最重要部分です。漆喰の塗られている部分は写真の鬼瓦や棟の下面戸と呼ばれる部分です。棟の端部分に鬼の顔をした瓦でフタ押して、漆喰を塗る事で棟の端部からの雨を塞ぎます。この部分の鬼瓦はしっかり固定されていましたが、本来真っ白な漆喰が黒くなり隙間が開いているので修繕が必要です。
⑥谷板金の点検
屋根の意形状によっては、屋根の谷になっている部分に板金を使っています。L型に曲がったお家などでは瓦を真っ直ぐ並べられない為、このように谷を作って雨を樋に流していきます。屋根に降った雨が大量に集まるので、溢れた時に瓦の下に雨が行かない様に漆喰を詰めて壁を作っています。また板金なので錆びて穴が開く事も事もあります。雨漏れしない為にここも重要な点検ポイントです。
⑦樋確認
屋根の周囲には屋根に降った雨を側溝や公共マスに流す為、軒樋や竪樋が取り付けられています。瓦の下で横に伸びている半円状の樋が軒樋。壁際で竪に付いているパイプが竪樋です。樋が詰まったり割れたりしていると、雨がそこから流れ落ちてきます。写真の様に漆喰や土が流れてきていると、瓦の危険信号です。早急に葺き替えや修繕が必要です。
⑧波板確認
強風で飛ばされたという相談が多いのが波板です。外れ掛かっていると風でバタバタと音が鳴ったり、飛ばされて他人の家に迷惑を掛けたりするので、気になった時にはご相談下さい。
今回は羽曳野市での現場調査報告を元にお伝えさせていただきました。もちろん事前にアンケートを記入して頂き、被害場所から点検していきますが、普段目に出来ない部分だからこそ、お客様に分かりやすい写真を撮ってお伝えできればと思います。
定期的な屋根・外壁の点検で安心して頂ければと思います。お気軽に街の屋根やさん八尾店までご連絡下さい。
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