ウレタン塗膜防水通気緩衝工法
ベランダや屋上は経年劣化が進むと雨漏りしてしまいます。
「建物の寿命=防水の寿命」ではなく、どんな建物でも10年~15年程経過するとメンテナンス時期となります。
今雨漏りしていなからやらなくていいと思っていても、見えていないだけで室内に雨が侵入し壁の中の柱など、見えない所がどんどん劣化が進行している可能があります。
早い段階で防水のメンテナンスを行えは、トップコート(表面保護材)だけを塗り替えたり、防水をやり替えるだけで済みますが、改修時期が過ぎ劣化が進みすぎると大規模な改修を行わないといけなくなる場合があります。そうなると、もちろんコストもかさんでしまいます。そうなるまえに、きちんとベランダや屋上のメンテナンスをしてあげましょう!
防水層が膨れていたり、ひび割れが入ってきたらメンテナンス時期が来たと考えてください。防水工事は施工場所により向き、不向きがあります。
ベランダなど人が出入りする場所はウレタン防水やFRP防水がおすすめです。
その中でも今回は
リフォームに最適な「
ウレタン塗膜防水通気緩衝工法」についてご説明いたします。
①下地処理
②通気緩衝シート施工
③脱気筒、改修用ドレンの設置
④ウレタン防水施工
⑤トップコート塗布
施工期間4日~
①下地処理
・荷物の移動(室外機は浮かす)
・高圧洗浄(機械の音が出ます)
・付着物の除去
・必要であれば下地補修
②通気緩衝シート施工
・既存の下地がモルタルの場合や、雨漏りしている場合は通気緩衝シートを施工しないと、施工後に塗膜がふくれあがります。
・通気緩衝シートは下地と強力に密着させるために特殊なアスファルト系の粘着層を採用しています。粘着層のない溝を下地の水分が通気する仕組みです。
③脱気筒設置
・通気緩衝シートの施工と同時に脱気筒の設置をおこないます。
・通気緩衝シート内に拡散した水蒸気は、脱気筒より抜けていきます。
<脱気筒の仕組み>
・下地に含まれた水分が蒸発した際に発生する水蒸気が、脱気筒からぬけていく仕組みとなっています。
・ベランダ内の極力邪魔にならない場所に設置します。
※サラセーヌカタログ参照
③改修用ドレンの取付
・ウレタン防水を施工する前に改修用ドレンを取り付けます
・ドレンは排水口のことです。既存のドレンの中に新しいドレンを施工します。
・ドレンは壁の中を貫通しているので、ドレンが腐食すると雨漏りにつながります。
④ウレタン防水塗布・2回塗り
・ウレタン防水を2回塗布します
・屋根外壁に使用される塗料の膜厚は0.03㎜程度ですが、ウレタン防水は3㎜程の厚みとなります。
・立上り部分や笠木がある場合は笠木にも塗布します。
⑤トップコート塗布
・トップコートで、ウレタン防水の表面を保護
・トップコートは防水性能はないですが、ウレタン防水表面の劣化を防止することが出来ます。
<工法の選択を間違えると不具合が生じます>
通気緩衝シートを施工せず、直接ウレタン防水を施工すると水蒸気が逃げ道を失い、塗膜が膨れ上がってしまいます。
そして、膨れ上がった部分に穴が空いてしまいます。防水層に穴が空いてしまうと、そこから雨が侵入してしまいます。そうならないためにも、通気緩衝シートを施工します。
※下地の種類によっては直接ウレタン防水を施工することが可能な場合もあります。
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