2026.03.16
「吉岡さん、今日の東大阪市稲葉の現場、あのワインレッドの瓦、めちゃくちゃ綺麗でしたね。帰りにお洒落なカフェ見つけたんですけど、寄る暇なかったです(笑)」 「江里口、あの色は珍しいよな。俺も筋トレのインターバル中にあの色のポルシェとか想像してまうわ。でも、屋根の状態はちょっと『筋肉…

中古物件の内装リフォーム中に雨漏りが発覚し、「屋根リフォーム 不安」「騙されない」と検索して当店にご相談いただいた事例です。
■ お客様が直面していた3つの壁
高額見積もりの絶望: 現在のリフォーム業者から「全面張り替えしか無理。120万円かかる」と宣告され、資金計画が崩壊。
業者への不信感: 「本当に全張り替えが必要なのか?足元を見られているのでは?」という疑心暗鬼。
瓦屋根の葛藤: 地震への不安から屋根を軽くしたいが、日本瓦の持つ「高い断熱性」と「美しい外観」を捨てるのにも抵抗がある。
■ 街の屋根やさん(Kチーム)の「数値化診断」と解決策
当店の「数値入り施工事例」をご覧いただき、お問い合わせをいただきました。
私たちは「とりあえず全面葺き替え」といったどんぶり勘定の提案はいたしません。
根拠に基づき、最適な処方箋を提示しました。





現場にお伺いした際、お客様の表情には「また高額な請求をされるのではないか」という強い警戒心が滲んでいました。私はまず、屋根の状況を徹底的に調査しました。屋根材全体を歩き、目視と打音、そして小屋裏(天井裏)からの漏水経路の確認。そこから導き出された「事実」は、他社の120万円の見積もりとは全く異なるものでした。
平場の瓦(屋根の広い面を覆う瓦)自体には、割れや深刻な劣化は見られず、まだまだ現役で雨を弾く十分な性能を保っていました。問題の核心は、屋根の頂点である「棟(むね)」に集中していたのです。長年の風雨と紫外線の影響で、棟瓦を固定していた内部の「葺き土(ふきつち)」が完全に風化し、パサパサの砂状に劣化していました。ここから雨水が侵入し、内装へと到達していたのが雨漏りのメカニズムです。
「お客様、ご安心ください。屋根全体を120万円かけて張り替える必要はありません。原因はこの棟部分のみです。ここを新しく造り直す『棟取り直し工事』を行えば、雨漏りは完全に止まりますし、費用も大幅に抑えられます」。私が撮影した証拠写真をお見せしながら、漏水のメカニズムと必要な修繕範囲を論理的に説明した瞬間。お客様の強張っていた肩の力がスッと抜け、安堵の表情に変わったのを今でも鮮明に覚えています。私たちは、不要な工事は一切提案しません。必要な箇所に、必要なだけの技術を注ぎ込む。これがKチームの絶対的な基準です。
お客様が抱えていた「地震への恐怖」と「瓦を残したい」というジレンマ。これを解決するのが、今回の「棟取り直し工事」の隠れた最大のメリットです。 昔の日本家屋の屋根は、大量の「土」を使って瓦を固定していました。写真をご覧いただくとわかるように、解体した棟からは大量の古い土が出てきます。私たちはこれをすべて土嚢袋に詰め、屋根から降ろして完全撤去します。この大量の土がなくなるだけで、屋根の重量は劇的に軽くなります。つまり、高額な費用をかけて軽い屋根材に全面葺き替えをしなくても、棟の土を撤去するだけで、屋根全体の重心が下がり、建物の耐震性は確実に向上するのです。
土を撤去した後は、最新の建材を用いて強固な内部構造を再構築します。まず、棟の芯となる部分には、防腐処理が施された真っ直ぐな「貫板(ぬきいた)」を強固に固定します。これが新しい棟の骨格となります。 そして、かつての土の代わりに使用するのが「南蛮漆喰(なんばんしっくい)」です。これはシリコンなどの防水材が練り込まれた現代の特殊素材で、古い土のように水を吸って崩れることがありません。非常に高い防水性と接着力を誇り、瓦をガッチリとホールドします。「完成すれば絶対に見えなくなる部分」にこそ、どのような材料を使い、どれだけの手間をかけるか。ここに一切の妥協を許さないのが、私たちのプロとしての矜持です。
強固な下地と南蛮漆喰の土台が完成したら、いよいよ瓦を元に戻していく仕上げの工程に入ります。しかし、これは単に「元の場所に瓦を置く」という単純なパズルではありません。 築年数が経過した家屋は、目には見えないレベルで必ず屋根の不陸(わずかな沈み込みや歪み)が生じています。工場で作られた規格品の屋根材をただポンと置くだけでは、隙間が生じて再び雨漏りの原因となってしまいます。
ここで真価を発揮するのが、現場で培われた職人の手先の感覚です。設置した南蛮漆喰の角度や量を微調整しながら、一枚一枚の瓦が最も安定し、かつ隙間なく密着するポイントを指先で見極めながら伏せていきます。南蛮漆喰が硬化する前に瓦を押し込むことで、漆喰と瓦がまるで一つのコンクリートの塊のように一体化します。 さらに、被せた冠瓦(一番上の瓦)は、内部に設置した貫板に向かってパッキン付きのステンレスビスで直接打ち込んで強力に固定します。昔の「銅線で縛るだけ」の工法とは異なり、このビス打ち工法を採用することで、昨今激甚化している大型台風の突風や、大地震の強烈な揺れに対しても、瓦が飛散・崩壊するリスクを極限まで抑え込むことができるのです。最新の科学的アプローチと、職人の伝統的な調整技術の融合。これがKチームの施工品質です。
すべての工程を終え、足場の上から見下ろす棟瓦は、一直線に美しく伸び、まるで新築時のように堂々とした姿を取り戻しました。施工前、パサパサの土が露出し、いつ崩れてもおかしくなかった無惨な姿(Before)とは雲泥の差です。
工事完了後、お客様に仕上がりの写真と、修繕の根拠となるデータをお渡ししました。お客様は深く息を吐き出し、こう仰いました。「これでようやく、雨の音に怯えずに夜眠ることができます。120万円のローンを組まされる悪夢から救ってくれて、本当にありがとう」。その時の安堵に満ちた笑顔は、私たち職人にとって何よりの報酬です。 結果として、不要な全葺き替えを回避したことで、費用は当初他社で言われていた金額の数分の一に収まりました。さらに、棟の軽量化によって耐震性への不安もクリアし、お気に入りの和瓦の景観も守ることができたのです。
しかし、屋根工事は「完工したら終わり」ではありません。これから先の何十年という時間、この家が過酷な自然環境に耐え得るか。その真価が問われるのはむしろこれからです。私たちは、地域密着の実利主義の施工店として、売上至上主義の過剰提案は絶対にしません。今回のような正確な数値と事実に基づく施工実績こそが、私たちの何よりの自己紹介だからです。「ここからが、家を守るパートナーとしての本当のお付き合いの始まりです」。何かあればすぐに駆けつけます。安心の屋根の下で、ご家族皆様での新しい生活を存分に楽しんでください。
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